■ 神 道 禊 教 ■

更新履歴
2024.01.05

2023.02.01
2022.02.01
2021.02.01
2020.01.31
2019.02.06
2018.02.03
2017.01.28
2016.02.12
2015.02.06
 
(2012.05.08)

ご教主様 メッセージ

令和5年 年頭あいさつ

(皇紀2683年  令和5年  癸卯)
「命の原点に思いを致し、豊かな世に」
 教報204号別冊新年号(令和5年2月1日)掲載

令和4年 年頭あいさつ

(皇紀2682年  令和4年  壬寅)
「共に助け合い、心の灯を分かち合おう」
 教報198号別冊新年号(令和4年2月1日)掲載

令和3年 年頭あいさつ

(皇紀2681年  令和3年  辛丑)
「神の秩序を戴し思いやりの心を実践する一年を」
 教報192号別冊新年号(令和3年2月1日)掲載

令和2年 年頭あいさつ

(皇紀2680年  令和2年  庚子)
「心安(うらやす)き世の実現をみつめ、脚下の実践を」
 教報186号別冊新年号(令和2年2月1日)掲載

平成31年 年頭あいさつ

(皇紀2679年  平成31年  己亥)
「傍楽心・和を以て尊しと為す一年を」
 教報180号別冊新年号(平成31年2月1日)掲載

平成30年 年頭あいさつ

(皇紀2678年  平成30年  戊戌)
「正しき姿勢を保つ一年に」
 教報174号別冊新年号(平成30年2月1日)掲載

平成29年 年頭あいさつ

(皇紀2677年  平成29年  丁酉)
「自らの立場を自覚し 覚悟をもって物事に当たる」
 教報168号別冊新年号(平成29年2月1日)掲載

平成28年 年頭あいさつ

(皇紀2676年  平成28年  丙申)
「戦後七十年の大きな宿題
           禊大神宮建立へ向けて踏み出す」

 教報162号別冊新年号(平成28年2月1日)掲載)

平成27年 年頭あいさつ

(皇紀2675年  平成27年  乙未)
「先人達に報いるために
           質実剛健なる お道を立て行く」

 報156号別冊新年号(平成27年2月1日)掲載

大祭 教主あいさつ

      

(平成26年10月19日 一教独立120年記念大祭)
「法難の歴史に終止符を打ち
             新たな時代の一歩を踏み出す」

 教報155号(平成26年12月1日)掲載

平成26年 年頭あいさつ

(皇紀2674年  平成26年  甲午)
「一教独立百二十年 次代を見据えた新たな活動を」
 教報150号別冊新年号(平成26年2月1日)掲載

平成25年 年頭あいさつ

(皇紀2673年  平成25年  癸巳)
「日本という国の原点を見つめ 真の甦りを果たそう」
 教報144号別冊新年号(平成25年2月1日)掲載)

東北地方太平洋沖地震について

(平成23年3月12日)

   

 

■ 『命の原点に思いを致し、豊かな世に』

皇紀二千六百八十三年、令和五年癸卯の年を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。
御皇室の益々のご安泰とご繁栄、我国の安寧弥栄を、年頭に当たり御祈念申し上げます。

昨年を振り返りますと、長引くコロナ禍や軍事侵攻など、世界中が不安の闇に覆い包まれ、
多くの人が心の灯を失わず今日を生きることの難しさに喘ぐ日々を過ごすような世の中であったように感じます。

この世間の不安の「闇」は、私達人間の心の「闇」の顕れでありましょう。
「闇」とは「病み」でありましょう。
本教ご教祖神は「全ての病は心気顛倒により起こるものである」と仰せになられております。
そして病から快方へ向かう為のお導きの言葉を下さっております。
全ての命は天地のご神徳により生かされているという初めの心に思いを致すことが大切です。
私共宗教者は、目前の一人ひとりに真摯に向き合い、神明との中取持ちとなり、
暗きやみ路を照らす灯を分け与え続けることが使命と存じます。

一人ひとりの心に神明の灯が灯されたならば、全ての病(闇)は癒え、
まさに快しの方へと導かれることでしょう。闇に包まれた世界は明るさを取り戻し、
温かい光に包まれ快い豊かな心を誰もが取り戻すことでしょう。

清浄潔白を重んじる我が国の國風という風が世界中に吹き及び、
不安の暗雲を吹き祓い安心安寧の清々しい風が世界にもたらされる一年になりますよう、
お祈り申し上げます。
 
(皇紀2683年 令和5年 癸卯)

神道禊教 教主  坂田安弘


このページの先頭へ


■ 『共に助け合い、心の灯を分かち合おう』

皇紀二千六百八十二年、令和四年壬寅の年を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。

昨年は、敬宮愛子内親王が二十歳をお迎えになられました。
ますますの御皇室のご安泰とご繁栄、我国の益々の安寧弥栄を衷心より御祈念申し上げます。

長引くコロナ禍により、ウイルスの脅威のみならず、社会不安の広がりという恐怖に苛まされ、
不安の闇に心の灯を失い、歩むべき道を見失い迷う人達が大勢おります。
凄惨な事件のニュースも絶えることがありません。

このような時世だからこそ、どんな時にも心の灯を決して失わないようにしなければなりません。
心の火を起こし続けることが大切です。
火種さえ失わなければ、灯を分け与え繋いでいくことができます。
灯は、冷えた心を温め、行先を照らす明かりとなり、安心をもたらし、より強くより優しく成長をさせてくれます。
火は分け与えても減ることはありません。
分け与えなければいつかは燃え尽き消えてしまいます。
分け与えることにより、いつまでも燃え続ける炎となっていくのです。

一日も早いコロナ禍終息、世の中と人々の心に安寧を取り戻すという灯を世界中の皆が持ち、
今何をすべきかを考え、日々の小さな積み重ね、実践の継続が求められています。
一人の努力では心折れることもあるかもしれませんが、
助け合い灯を分け合い繋ぎ続けていけば明るい未来が拓けるはずです。

コロナ禍という厳冬にも、内に秘めた灯の陽気で皆様の一年が幸多きものとなりますよう、お祈り申し上げます。
 
(皇紀2682年 令和4年 壬寅)

神道禊教 教主  坂田安弘


このページの先頭へ


 

■ 『神の秩序を戴し思いやりの心を実践する一年を』

皇紀二千六百八十一年、令和三年辛丑の年を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。  
御皇室のご安泰とご繁栄、我国の益々の安寧弥栄を衷心より御祈念申し上げます。  

昨年からのコロナ禍は、私達に艱難辛苦を与え続けています。
私達はこの難を天からの訓諭と受け止め、乗り越えて行かなければなりません。  

我が神道禊教の御教祖神は、江戸の名医でもありました。
ご教祖神は、「感通療治」心が神に通じてこそ、治療が実りあるものとなること、
神の秩序に基づいた理を戴して祈りある実践により、おかげが頂けるのだというお諭しを下さっております。  

この神の秩序を知るとは、
一つには、神先祖の恩恵により生かされている私達の命であることを知るということです。
そのことに気づくことができれば、自分を取り巻く環境が、自身の幸福の基ともなり、
逆に不幸の基ともなることに気づくことができるでしょう。
他への思いやりの心を働かせ行動することが、困難克服の力となり、希望と安寧を得られる基となるのです。
少しだけ心の向きを変えるだけで「神通」することができ、その行動がお蔭を頂けるものへと変化するのです。  

そして私達宗教者は、宗教の本源と本質を見つめ直し、その本源に立ち返り、
人々の安寧の為に身を捨てて祈ることを、自らの使命として思い出す必要があると考えます。  

皆様の一年が幸多きものとなりますようお祈り申し上げます。
 
(皇紀2681年 令和3年 辛丑)

神道禊教 教主  坂田安弘


このページの先頭へ


■ 「心安(うらやす)き世の実現をみつめ、脚下の実践を」

皇紀二千六百八十年、令和二年庚子の年を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。

御皇室のご安泰とご繁栄、我国の益々の安寧弥栄を衷心より御祈念申し上げます。

皆様におかれましては、令和の御代となり初めて迎える新年にあたり、
大きな希望を胸に未来を思い描かれておられることと思います。
そんな時こそ、私達は足元の実践に意識を置かなければならないと思います。

本年は、これまでの努力が結実転身し、新たな出発の年となりそうです。
より良き起点の一年とする為に、『一眼は遠く歴史の彼方を、一眼は脚下の実践へ』このことが大切となると思います。

ご教祖井上正鐵神は『心安(うらやす)き世の実現』を本教立教の本願とされました。
この大願を見失わず、下座行を忠実に果たし積み重ねることが、
すべての命を活かすという、救世済民・叢生安寧の実現へと繋がり、
理想の未来が現実のものとなるのだと思います。
その目的を見失わせるのは、目先の小さな利益に囚われる心、我儘慢心といった心です。
その心を祓い続け、大願成就へ向けての歩みを保ちゆく努力が肝要です。

我が国が大切にしてきた精神性、それは天地・宇宙までをも包括する秩序の調和維持にあります。

陛下、ご皇室と共に、大和の国、心安(うらやす)の国の民として大御祖の大御心を戴し、
神の秩序に基づいた実践により、皆様の一年が幸多きものとなりますよう心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。
 
  (皇紀2680年  令和2年  庚子)

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「傍楽心・和を以て尊しと為す一年を」

皇紀二千六百七十九年、平成三十一年己亥を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。

御皇室のご安泰とご繁栄、我国の益々の安寧弥栄を衷心より御祈念申し上げます。

六十年前、ご成婚された皇太子様と美智子様は、天皇皇后両陛下の御位につかれ、
三十年の年月を国家国民の幸せの為におつとめになられました。
そして本年、ご成婚六十年の節目の年にご退位、御代替わりをされます。
六十年前の己亥は、安保問題や公害訴訟デモ、伊勢湾台風が襲来した年でもありました。
本年はどんな一年になりましょうか。

良き一年とする為に、自己や取り巻く環境を振り返り、それまでの主義主張や秩序等を見直すこと、
基盤となるものを見据え、自身の可能性に制限を作らず、信念を持って努力継続し、
しっかりと根を張るための準備期間とすることが大切となるでしょう。

厳しい環境に耐えうる幹を伸ばす為のしっかりとした根を張るために、
協調と親睦の心、ヨコの関係が良好に保たれる努力が求められることでしょう。
十七条の憲法が思い起こされます。

陛下、ご皇室と共に、大和の国の民として大御祖の大御心を戴し、和の心を以て邁進され、
幸多き一年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。
 
  (皇紀2679年  平成31年  己亥)

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「正しき姿勢を保つ一年に」

 皇紀二千六百七十八年、平成三十年戊戌の年が明けました。

 皆様お健やかに新年をお迎えのことと存じお慶びを申し上げます。
 御皇室のご安泰とご繁栄、我国の益々の安寧弥栄を衷心より御祈念申し上げます。
 戌年、犬は忠義の象徴です。
 私達は何に対し真心を尽くし仕えるのでしょうか、それは先祖の徳、大御祖天照大御神様のご神勅です。
 利己の風潮が蔓延する世の中にあって、天照大御神様の御神勅に素直に生きる事は、人として大切な王道です。
 この王道を歩むか否か、そして大局的な視野と共に眼前への対処を可能とする盤石の備えを有するか否かによって、
 明暗はっきりと分かれ、潮目が変わる本年でありましょう。  
 また、情報伝達技術の飛躍的な進歩による情報過多な時代にあって、
 情報に振り回されない正しき「知」を持つことが今の世を生き抜く力となりましょう。
 「知」の時代は「知」によって成長発展し、また亡びもするのです。
 自己内省の感性を研ぎ澄まし、やるべきことをやり抜く強さを持ち、実践により、 
 ものごとの正邪を見極める目を養い続ける事が肝要です。  
 記念大祭年間も四年目を迎えます。
 皆様の「法難の歴史に終止符をうつ」為の信心活動御修行が順調に進みますよう祈念いたします。
 陛下、ご皇室と共に、この大和の国の民として大御祖の大御心を戴し、正しき姿勢を決して崩さず、
 各々がその職責に忠義の心一つに邁進され、幸多き一年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。。
 
  (皇紀2678年 平成30年 戊戌)

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「自らの立場を自覚し 覚悟をもって物事に当たる」

 新春を寿ぎ、御賀寿詞を慎んで申し上げます。
 平成二十六年十月の一教独立百二十年記念大祭に始まった私達の
 「法難の歴史に終止符を打ち新時代を拓く」為の活動も本年三年目です。

 昨年八月、天皇陛下から、そのお務めについてお言葉を拝しました。
 陛下のお言葉とお姿、その大御心を拝し、今私達が考えを思い致さねばならないことは、日本国民としての自覚と覚悟です。

 ご教祖神の掲げられた救世済民・叢生安寧・一切成就の大願成就の為には、
 各々の立場に対する自覚と覚悟が必要です。
 迷い苦しみは、自覚と覚悟の欠如から生じます。
 人は皆、自分の足で歩みゆかねばなりません。
 目前の闇に恐れを抱く者もいるでしょう。
 恐れる必要はありません。
 その闇を照らす灯は御教えです。
 
 信心の活性化と本院分院の一体化を図る活動は、
 すぐに大きな成果が出るものではなく、長く険しい道のりでしょう。
 しかし、弛むことなく本年も強力に展開して参ります。
 ご教祖神大願の成就の為、宮古移し本部神殿建立禊大神宮建立祈願達成の為、
 皆様と共に「祈りを同じく」し、切願成就を必ず果たして参りたく存じます。

 決意を新たに、共に至誠極めて参りましょう。
 
  (皇紀2677年 平成29年 丁酉)

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「戦後七十年の大きな宿題 禊大神宮建立へ向けて踏み出す」

 新春を寿ぎ、御賀寿詞を慎んで申し上げます。

 年頭に当り、ご門中ご神縁の皆様のご多幸をお祈り申し上げますと共に、昨年に倍しましてのご理解とご協力をお願いいたします。

 私達の「法難の歴史に終止符を打ち新時代を拓く」ための活動は本年三年目に入ります。
 地方巡教による直接指導をはじめとする信心の活性化と本院分院の一体化を図る活動を、更に強力に展開して参ります。
 本年年頭、断食聖行の中に「祈りを同じくせよ」との神明のお言葉を受け、
 全分院にも本部神殿建立禊大神宮建立祈願を掲げるに至りました。
 ご教祖神大願成就へ向けて、年頭にあたり新たに祈りを一つに結び、神明にお誓い申し上げ、第一歩を踏み出しました。  
 本教は戦後七十年の間、大きな宿題を残してきました。
 それは先の大戦の東京大空襲で焼失した本院神殿の再建です。
 もはや三世代に亘る宿題として今日に到ります。その大願を果たさずして法難の歴史に終止符を打つ事はできません。  
 長く険しい道かもしれません。
 しかし、私達の堅固なる信心で、切願成就は必ず果たせるものと信じます。
 その決意を新たに、共に至誠極めて参りましょう。

  皇紀2676年 平成28年 丙申

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「先人達に報いるために 質実剛健なる お道を立て行く」

 新春を寿ぎ、心よりお慶び申し上げますと共に、ご門中ご神縁の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

 昨年十月、「法難の歴史に終止符を打ち、新時代を拓く」をテーマとして、
 一教独立百二十年記念大祭を斎行厳修することができました。
 改めてご協力ご参拝下さいました皆様に衷心より御礼を申し述べます。まことに有難うございました。

 教祖生誕の街へと戻り十年余の活動で、新たな門中法ノ子も続々と生まれ育って参りました。
 そして、その新門中が自らの発意のもとに、記念大祭席上では、
 平成生まれの若人を代表として、教団内外へ向けて「新時代布教宣言」を声高らかに発してくれました。

 それはまさに、本教の新時代到来を告げるものであったと歓び居る所です。
 本教も日本の伝統神道教団として大還暦の節目を越え、
 平成三十二年に迎える立教百八十年祭へ向けて、六年間の「記念大祭年間」が愈々始まりました。
 数々の法難の中にあっても信心堅固に信心相続に励み、
 井上正鐵神の尊き御道を今に伝えてくれた先人達に報いる為にも、
 本年からの活動は心して取り組んで行かねばなりません。
 ご教祖神立教の本義を旨とし、宗教者・信仰者としての原点に立ち返り、
 祓い修行専一の質実剛健なる道統の復興へ向け共に歩まれんことを希望します。

  皇紀2675年 平成27年 乙未

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「法難の歴史に終止符を打ち 新たな時代の一歩を踏み出す」

 一教独立百二十年記念大祭厳修にあたり、一言挨拶を申し上げます。

 本日は、ご来賓の先生方におかれましては、
 ご教団のご教務、宗教国際協力活動のご聖務にご多用の中、ご来駕を賜り、
 まことに有難く、茲に御礼申し上げます。
 十分なるご接待叶わぬ状況にありますこと、どうぞお許し下さいます様お願い申し上げます。

 今ここに、我が神道禊教一教独立百二十年記念大祭を、
 正鐵神の道統を継承する自負と誇りを胸に、「孫子へ伝えよう我らの夢希望」をスローガンとして、
 堅固なる信心相続を重ね来た私たちは、道統の新時代を開き行く誓いを立てて、斎行いたしました。

 平成の御世に新たに宗教法人となりました教団ではありますが、
 数々の法難と、道統内各派の過去の確執を超えて、
 正鐵道統を世に弘めんが為、唯々信心を重ねて参りました。

 本日、茲一堂に会した門中法ノ子と共に、
 大還暦の節目を迎えることができましたこと、何よりの喜びでございます。

 我が神道禊教は、
 今から遡ること一七四年前、天保十一年四月に、教祖と仰ぎます井上正鐵大人により立教されました。

 その目指すところは、
 禊祓修行を以て、神の子としての甦りをはかり、
 まことの人としての人格完成を期せしめる「大和の国風の復興」にあります。

 当時、皇国の御教えを説く正鐵神のもとに余りにも多くの人が集い学ぶことに恐れをなした幕府により、
 立教翌年の十一月二十四日に、入牢を申し付けられます。
 年明けて二月に帰村を許されるも、十一月には再び入牢を申し付けられ、
 翌天保十四年二月、新義異流の嫌疑により三宅島へと遠島となられました。

 そして三宅島において七年をお過ごしになられ、嘉永二年二月十八日、
 ご教祖神は高天原の神の御位へと御昇り遊ばされました。

 立教の地、足立郡梅田村神明宮での直接のご教導は、僅か二年半でございました。
 その僅かな期間のご教導にあって、
 百七十四年の後に、
 このように信心相続を重ねる御道を遺されたその御徳は、計り知れぬものがございます。

 ご教祖神ご帰幽から十一年の後も、
 新義異流の嫌疑が晴れることはなく、高弟直門たちは所払いを申し渡されました。

 高弟直門の内「末頼みある門人」と、道統を託された坂田鐵安大人は、
 そのような法難の中にあっても信心堅固に修行を重ね、
 ご教祖と同じ足跡を踏み行わんと、
 神祇官白川伯王家へ唯ひとり入門し、全国へとお道を弘め行きました。

 その布教の甲斐あって、
 明治二七年十月十九日、一教独立が許され、
 「神道禊教」という名称で、教派神道の一教派に列せられました。
 ご教祖の立教から五四年の後の事です。
 半世紀にわたる新義異流の汚名が初めて晴れた瞬間であります。
 当時の直門方の喜びは察して余りあるものでありましょう。

 教派神道の一教派として、信徒十万余を誇る大教団となった本教でしたが、
 本院を下谷西町から世田谷へと移転するという計画の最中、
 初代管長は、五十二歳という若さで急逝いたしました。
 嫡男實が幼少でありました為、高弟が管長職を務めますが、教勢が著しく衰えます。

 山城分院と遠江分院門中による宗家擁立運動の結果、
 成人した坂田実の四代管長就任が叶い、道統の復興を志しますが、
 関東大震災、東京大空襲により本院が焼失してしまいます。
 四代管長は復興に尽力するご生涯を送られますがその復興を見届けることなく、
 五代管長の時代へと移り、昭和の法難が起こります。

 この法難により、真の正鐵道統復興を為さんと、私は禊教真派の設立をいたしました。
 そして平成の法難を受け、私共は社を失うという、天からのおはかりを受けることとなりました。
 しかし信心失うことなく歩み続けた結果、小さな社ではありますが、宗家親祭神殿を設けることが叶い、
 そして今茲に、一教独立当時の名称「神道禊教」として、
 本教の原点であるご教祖神ご生誕の街において、この百二十年記念大祭を斎行するに至りました。

 顧みますと、本教の歴史は、まさに法難の歴史でありました。
 教祖神の天保第一第二の法難。
 高弟たちの文久の法難。
 一教独立するも安治管長の急逝。
 関東大震災と東京大空襲による本院焼失。
 そして昭和の法難と平成の法難。

 私たちは、代々の信心相続を重ね、法難の度ごとにその教勢を失いましたが、
 鐵の如くその信仰を鍛えられてきた、質実剛健なる教団であります。
 法難の毎に鍛え上げてきた、その堅固なる信心こそが、私たち神道禊教の誇りであります。

 本日この一教独立百二十年を区切りとして、私は、本教の法難の歴史に終止符を打ち、
 今日より後は、常若・弥栄の歴史を世に記して行くことを、新たに決意いたします。

 皆様共に、本教の法難の歴史をしっかりと見据えましょう。
 目を背けてはいけません。

 私と共に神前に新たな誓いを立てましょう。
 法難に蓋をするのではなく、
 法難の歴史に終止符を打ち、
 法難をも御蔭へと転じ、全てを御蔭様にする信仰の道を進み行きましょう。

 重なる法難があればこそ、
 斯くも堅固なる信心相続ができたのだと誇れる信仰を致さねばなりません。
 それこそが、度重なる法難を乗り越え、信心を綿々と伝えて下さったご先祖様へ対する、
 唯一の御奉公であり、自らの子孫に対する慈悲となることを知らねばなりません。

 本院、分院の隔てなく、御蔭様の信仰の道を進み、孫子へ夢と希望を紡いでまいりましょう。
 私は常に諸子の先頭にあって祈り続けます。
 共に歩みましょう。

 ご来賓の先生方にあられましては、
 どうぞ私共の信仰をお見守り下さいますよう、お願い申し上げます。
 未熟故、何かと至らぬこともあるかと存じます。
 その時には、どうぞ信心御催促ご教導を下さいますようお願い申し上げまして、謝辞、挨拶とさせて頂きます。

 本日はまことにありがとうございます。

 (平成26年10月19日 一教独立120年記念大祭)

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「一教独立百二十年 次代を見据えた新たな活動を」

  新年に当たり先ずご皇室のご安泰とご繁栄を衷心よりご祈念申し上げますと共に、
  我国の益々の発展と安寧、そしてご門中御神縁の皆様のご健勝と弥栄をご祈念申し上げます。
  
  本年は我が神道禊教にとって大きな節目の年を迎えます。
  明治二十七年十月十九日に時の政府から本教が一教独立の認可を受け、
  教派神道十三派という公認教団の一教派となってから、本年が百二十年の大還暦となります。

  本年、法難を神の禊と受け止め大和の国風の復興に邁進された教祖井上正鐵翁の立教の本義に立ち返り、
  改めて原点回帰を致し、その精神に純化特化して参りたいと決意を新たにするところです。

  十月十九日には全教を挙げての一教独立百二十年記念大祭を斎行いたします。
  平成の御世となり掲げて参りました「孫子へ伝えよう我らの夢希望」というスローガンの一大集成として、
  次代を担う門中教え子たちへの当代からのメッセージを形にして参りたいと考え居ります。

  本年秋の記念大祭を一つの節目として、立教以来乗り越えて来た幾たびもの法難を力として、
  新たな時代の布教活動を展開して参りたいと考えます。

  本年もご理解とご協力、そして揺るぎ無く信心堅固にあられる事を希望いたします。

  皇紀2674年 平成26年 甲午

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 「日本という国の原点を見つめ 真の甦りを果たそう」

 新春の寿詞を謹んで申し上げます。
 そして本年がご門中ご神縁皆様にとって幸多き光輝ある一年であることをご祈念申し上げます。
 昨年は古事記撰上千三百年という記念すべき節目の年でした。
 正に日本の歴史と文化と伝統の原点を見つめ直すに相応しい年であったと言えます。
 
 そして本年は伊勢神宮の第六十二回式年遷宮が行われ、奇しくも出雲大社の平成の大遷宮も行われます。
 日本神話の中心をなし、我が民族の精神と文化の基である二柱の御神のお社が姿を其の儘に瑞々しく活き活きと
 甦りを果たされるのです。

 昨年の原点回帰の年を経て甦る祖国日本の御神威。
 そうした巡りを私たちに垂れ下さる天の気と地の気を真摯に受け止め、
 本年は殊更に「原点」をしっかりと見つめつつ、真の甦りを念じて参りたいと存じます。

 本教にあっては来る平成二十六年には一教独立百二十年という大還暦の記念の年を迎えます。
 それを見据えて本教を挙げて記念の式典を執り行えるべく、本教立教の原点は何か、神道の御教えの原点は何か、
 宗教の原点とは何かをしっかりと見つめ、真のあるべき姿を求めて宗教者、一人の祈り人、
 そして本教を統理する道統継承者としての本分に「正直」に邁進して参りたいと存じます。

 本年も昨年に倍しましてのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 皇紀2673年 平成25年 癸巳

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ


■ 東北地方太平洋沖地震について

  3月11日に発生いたしました東北三陸沖を震源とした「東北地方太平洋沖地震」災害により、
  亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
  被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

  また、被災された方々の救援や被災地の復興のために、
  被災地で全力を尽くしている関係者御一同様のご努力に対し衷心より敬意を表するとともに、
  全国一丸となって日本国民一人一人が自らの出来る限りを尽くし、一日も早い復旧と復興がされますよう
  祈願申し上げます。
   
  本教におきましても御神前で被災者慰霊並びに復興の祈願をいたします。
   
  ご門中ご神縁の皆様におかれましても、
  毎日の神拝にて神明へ被災者の慰霊と復興の祈願をお願いいたします。
   
  皆さまの至誠からのご協力を、衷心からお願い申し上げます。

  平成23年3月12日

  神道禊教 教主  坂田安弘 


このページの先頭へ




Copyright (C)2003 MISOGI-KYOU SHINTOISM All Rights Reserved.
無断転載、複製、複写を禁じます