皇紀2684年 令和6年 甲辰 年頭あいさつ
『 大詔に奉答申し上げ美楽喜の世の生き方を 』
皇紀二千六百八十四年、令和六年甲辰の年を迎え、謹んで新春の祝詞を申し上げます。
御皇室の益々のご安泰とご繁栄、我国の安寧弥栄を御祈念申し上げます。
本年は、これまでの努力が実る気運の年と言われます。
これまでどんな生き方をしてきたのかその結果が如実に表れます。
加えて風の時代の本格的な到来とも相重なります。
世間体ではなく自分軸が尊重されるようになり、
強制ではなく自発的に行動できるか否かが益々問われるようになって参ります。
しかしそれは、利己主義や我儘勝手の容認ではありません。
誰もが幸せを享受しあえる高い道徳観や倫理観に基づいた軸を、
自らの精神軸として持つ為の努力ができるか否かを、各々の自立心そして自律心に委ねられるのです。
古来より私たち日本民族が美徳としてきた和を尊ぶ精神、
「美(うま)し・楽し・喜ばし」の心を各々の軸としてどのように据え置くか、
その水準をどこまで高められるか。
より一層の高みを目指し努力に生きる人に天運は味方し、好機と良縁を授けて下さり、
弥栄へと導いて下さることでしょう。
歴代天皇様は大詔により私たちの生き方をお示しくださっております。
十七条憲法、五箇条の御誓文、教育勅語など、大詔に示される我が国の国民性を今の世にこそ見つめ直し、
その大詔に奉答申し上げる生き方を求めることが肝要と存じます。
世界に目を向けてみれば、日々多くの尊い命が犠牲になる世相でもあります。
弥栄のすずやかな風が世界にもたらされますようお祈り申し上げます。
神道禊教 教主管長 坂田安弘
皇紀2684年 令和6年 甲辰
『 令和六年能登半島地震 お見舞い』
正月元旦、石川県能登地方で震度七の大地震が起こりました。
大津波警報も発せられ、余震も続いております。
またこの地震の救援物資輸送中の飛行機と民間機との衝突事故が起こり、犠牲者が出ました。
この地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
そして被災された皆様、そのご家族の方々に心よりお見舞いを申し上げます。
厳しい寒さと余震が続く中に、今現在も倒壊した建物、がれきや土砂の下などで救助を待つ方が多くおられます。
行方不明の方もおられます。
一刻も早く救助されますことを願うばかりです。
被災された方々の救援や被災地の復旧復興の為にご尽力されている関係者御一同様のご努力に
衷心より敬意を表すると共に、心から安全をお祈り申し上げます。
遠隔地からで及ばぬことではありますが、私たちにできることはまずは祈りを捧げることと存じます。
本教におきましても御神前で被災者慰霊並びに復興祈願を致します。
ご門中ご神縁の皆様におかれましても、毎日の神拝にて神明祈願をお願い致します。
皆様の至誠からのご協力を、衷心からお願い申し上げます。
被災地の皆様の安全と、平穏の日々が取り戻されますことを心よりお祈り申し上げます。
神道禊教 教主管長 坂田安弘
これまでの教主メッセージ
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